154: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:28:17.23 ID:k5.pryY0
黒子(――!!)
すかさず、階段を駆け下り、左へ伸びる廊下へと進む。
廊下の奥には人の姿は無い。
また――駆け足の音はおろか、足音もしない。
155: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:29:10.71 ID:k5.pryY0
??「ひっ……だ、誰?」
突如、中から少女の声がした。
思わず黒子も体をびくつかせる。
156: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:31:22.40 ID:k5.pryY0
黒子「わたくしは白井黒子と申しますわ。そういう貴女は?」
??「私は、篠崎あゆみよ……。貴女もこの校舎に監禁されたの?」
黒子「監禁って……それってどういうことですの?」
157: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:33:45.19 ID:k5.pryY0
美琴「――んっ……ここは……」
158: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:34:40.90 ID:k5.pryY0
美琴「――っつ!!」
159: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:35:11.63 ID:k5.pryY0
美琴(……ロウソクかな……これ)
160: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:35:37.77 ID:k5.pryY0
――所々が朽ちて崩れかけている……木張りの天井。
161: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:36:15.31 ID:k5.pryY0
美琴「ち、ちょっと……ここは……学校!?」
ロウソクの淡い炎に照らし出されたのは、確かに学校そのものの風景。
椅子や机の大きさからして……どこかの小学校のようだ。
162: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:37:17.72 ID:k5.pryY0
頭蓋骨からわずかに伸びた長い髪の毛……
何より、骨格模型などで見た似たような形。
163: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:37:46.23 ID:k5.pryY0
美琴「一体何なのよ、ここは!?」
その骨小片から目を離そうとしたとき……床に文字が刻まれているのが見えた。
この遺体の主が、死に際に書いたものだろうか。
文字の最後のあたりに、指のものらしき骨小片が散らばっている。
164: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:38:28.46 ID:k5.pryY0
美琴(昭和!?思いっきり昔のやつじゃない)
新聞の上面に書かれた日付の年号に愕然とする。
もっとも、詳しい年や日付はかすれて読めなかったが。
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