207: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 19:58:17.59 ID:4YCBLzk0
??「再ビ同じ仲間と逢いたけレば、同じ次元に存在スル方法を見つけなけレばいけない……そうすレば……」
霊魂は一旦言葉を切ってから、トーンをやや落として話を続ける。
??「脱出ハ出来なくトモ……せめて一緒に死ヌ事くらいは……出来るカも知レないな……」
初春「し、死ぬだなんて、そんなこと」
あまりにも消極的過ぎる言葉に思わず反論してしまうが、これまでにこの霊魂が発した言葉を思い起こし、はっと気づく。
――脱出できるのなら、そもそもこんなところで亡くなっているわけがない。
恐らくいろいろな手段を試し、一生懸命あがいたのだろう。
――でも、できなかった。
できずに亡くなったのだ。
だから、脱出が出来ないなんて言葉が出たのだ――。
このとんでもない現実から逃れられるのが、いかに絶望的かを思い知らされたから――せめて一緒に死ぬ、なんて言葉が出たのだろう。
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