265: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/15(土) 23:00:26.31 ID:rBb1SpNz0
美琴「そう簡単に……先に行かせてくれそうもなさそうね」
初春「そうですね」
部屋というより教室に入って目にしたのは――大きく抜け落ちた、教室の後ろ半分。
廊下に面した窓が、先にある引き戸が、宙に浮いているかのようだった。
ただ、床や壁の下から伸びた梁が互いに、中空で重なり合っているだけ。
一方、残っている床の上には、木製の小ぶりな机や椅子がいくつか散乱していた。
あとは最前方に黒板、その前には教壇がある。
さらに奥に目をやると、戸棚が一つ置かれていた。
初春を手近にある椅子に腰掛けさせ、先程の裂け目の橋渡しになりそうなものはないかと、まずは一つの机に手を掛けてみる美琴だが――。
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