359: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:38:57.79 ID:/N+ZAf3Q0
黒子(光がないと、本当に歩きにくいですわね)
足元も当然闇に覆われているため、ろくに何があるか分からない。
地面に這い蹲る無数の木の根、雑草――さらには、石つぶてがあったり、陥没している箇所もあったりして、歩くには相当の注意を要した。
360: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:39:24.02 ID:/N+ZAf3Q0
黒子(まったく……本当にここはどこですの?)
日本国内にはこういった樹海は数多くあれど――ここは明らかに異様な感じがする。
こんな無人地帯といえる場所に、建物が一つ。
361: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:39:53.31 ID:/N+ZAf3Q0
だが、移動した先は――森の中。
362: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:40:49.97 ID:/N+ZAf3Q0
黒子「…………」
目にしたものに、思わず絶句してしまう。
とはいえ、はっきりとは分からなかったのだが……暗闇になれた目に映るそれに、思わず身をこわばらせた。
363: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:42:01.51 ID:/N+ZAf3Q0
黒子「ひ……ひっ!!」
分かった途端――情けない声を上げて、思わず後ろずさってしまう。
その時――足元に1枚の手帳が落ちているのを目にした。
364: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:42:44.30 ID:/N+ZAf3Q0
『もう限界だ。
どれだけ歩いても、外に出られない。
365: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:43:13.08 ID:/N+ZAf3Q0
黒子(この人……歩いて、この樹海を出ようとして……力尽きましたの?)
手帳を閉じ、そっと置く。
366: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:43:52.59 ID:/N+ZAf3Q0
黒子(……どうなって……いますの……)
367: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:44:32.66 ID:/N+ZAf3Q0
黒子「……そんな……前へと進んでいたはずでしたのに……」
目の前にあったものに、黒子の全身から力が抜けていく。
これまでとてつもない回数の能力使用で、体力の限界をとっくに超えていた。
368: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:45:03.14 ID:/N+ZAf3Q0
――もはや……体を動かす気にはなれなかった。
黒子(……お姉さま……にもあえない……なんて……)
369: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/28(金) 20:45:30.22 ID:/N+ZAf3Q0
(暗転の後、背後にゆらめく廃校舎)
テーレレテテテレテー
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