36: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 20:35:50.77 ID:H3VnwME0
ギィ……ギィ……
足を踏み出すたびに、床が軋む。
さながら、そのまま体重を掛けたら、抜け落ちそうに思えてしまう。
軋みが光の無い廊下中に響き渡り、不気味さをいっそうかもし出していた。
所々にある、朽ちて抜け落ちた箇所に気をつけながら、恐る恐る廊下を進んでいたその時――
……ドタドタドタ……
どこからともなく、廊下を走る音が聞こえる。
明らかに人のものだった。
黒子「ちょっと、誰かいますの?」
とっさに駆け足で声のした方向へ向かおうとした。
が――
『……ヴヴヴヴヴヴヴ……』
黒子「ひっ……?」
目の前の暗闇から、女性の低いうめき声が響き渡った。
思わずその場で足が止まり、立ちすくんでしまう。
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