過去ログ - 黒子「おまじない……?」
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35: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 20:35:06.41 ID:H3VnwME0
 黒子「ど、どうなっていますの!?」
 
 目の前の信じられない光景に、とっさに仰け反ってしまう。 
 そして、あらためてまじまじと目の前の遺体を眺めなおす。

 先程とまったく変わった様子はない。
 口元はおろか、わずかに動いた形跡はない。
 常識的に考えて、先程のようなことはありえないはずなのだが……確かに聞こえたのだ、声が。

 黒子(ひ、非常識にも程がありましてよ。遺体が話すなんて……そんな非科学的なこと考えられませんの)

 第一、白骨死体があるだけでも既に常識の範疇を超えている。
 まして、死体が話し出すということなんて、ありえないにも程があった。

 黒子(聴覚系の能力が発動したとか……?)

 ともあれ、何があったのかは詳しくは分からないが……少なくとも、目の前の遺体の主に尋常ではない事態が降りかかったのは確かだ。
 ゆっくりと立ち上がると、遺体に手を合わせ、哀悼の意を示す。

 そして、一呼吸してから――といっても、あまりにも湿り気がありすぎて、喉に不快感を覚えたが――ゆっくりと通路の先へと歩き出す。


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