472: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:43:21.87 ID:ugfH8VI00
??「……わた……い……のふい……」
ろれつのまわらない、幼い声を上げながら――"ソレ"は追ってくる。
473: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:43:59.72 ID:ugfH8VI00
美琴「……ててて……大丈夫?」
初春「なんとかいけました……でも、乱暴すぎます」
474: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:44:27.89 ID:ugfH8VI00
美琴「ご、ごめん……やりすぎちゃったね」
気まずそうに、転んだ勢いで落としたロウソクを拾い上げる。
床に落ちる前に風圧で消えてしまったらしく、再度指先から火花を散らし、点火させた。
475: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:45:05.20 ID:ugfH8VI00
476: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:45:32.11 ID:ugfH8VI00
美琴「……ホントにシャレにならないわね。気持ち悪いったらありゃしない」
うつむきながら、ため息をつく。
先ほど、ここを通ったときには分からなかった。
477: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:46:06.60 ID:ugfH8VI00
初春「――派手に……血が飛び散っていますし……」
美琴「……そうね」
478: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:46:39.16 ID:ugfH8VI00
美琴「……単なる怪我や事故で……亡くなったのじゃないかもね」
その遺体――頭に直径5pほどの穴が開いていて、そばに割れた眼鏡が落ちていた――から伸びる、無数の血痕。
479: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:47:25.50 ID:ugfH8VI00
美琴(……白檀高等学校2年4組 袋井雅人……)
初春「その人も同じ高校のようですね。近くに落ちていました」
480: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:47:52.84 ID:ugfH8VI00
初春「あれ……何か音が……しませんでした?」
美琴「さぁ?聞こえないけど?」
481: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:48:21.34 ID:ugfH8VI00
初春「いいえ。今しましたよ。何か低い音ですけど」
美琴「空耳じゃないの?」
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