487: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/08(火) 17:52:36.96 ID:ugfH8VI00
やがて、声も聞こえなくなった。
同時に廊下の突き当りにまでぶつかった。
目指すは4-Aの教室。
行けるところは、そこしかない。
両側に伸びる廊下は裂け目で寸断されているのは分かっていた。
当然のように、4-Aの入口に目を向けるが――。
美琴「あれ?開けっ放しのはずだったのに……」
先ほどとの差異に首をかしげながら、立ち止まる。
そして、引き戸が閉じられた教室の扉をしげしげと眺めていた。
初春「どうかしたのですか?」
美琴「さっきはここ、ドアが開けっぱだった」
初春「誰かがここに来たのでしょうか」
美琴「分からないわ。とにかく、中にさっきのレバーの仕掛けがあったの。さっさとそれを動かして先に進みましょ」
引き戸の取っ手に手を掛け、左に引っ張った。
戸はすっと滑っていき――
1002Res/516.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。