514: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:06:11.81 ID:wnfje7u10
美琴「ま、まずい。気づかれた」
初春「引き返すにしても、さっきのも追いかけてくることでしょうし……挟み撃ちですよ、これじゃあ」
美琴「と、とにかく……」
とっさに周囲を眺め回す。
両側を囲んだ柵の向こうは、雨が降りしきる闇が広がっていた。
目を凝らすと、樹海が生い茂っているのがうっすらと見える。
柵の高さは、美琴なら乗り越えるのには問題はなさそうだ。
ただし、これが初春となると――ましてや、足を負傷した状態だと、手間取りそうだ。
それまでに"ソレ"に追いつかれたり、やりようによっては怪我を悪化させかねなく――はっきり言って、危険だ。
??「……わたふいの……めふぁま……」
そうこうしているうちにも、"ソレ"はゆっくりと美琴と初春のいるところへと迫ってくる。
さらに後ろにいる、女の子は――怯えながら、その場から動けずにいた。
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