518: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:08:42.77 ID:wnfje7u10
??「……わたびのめだまあああ!!」
"ソレ"は横をすり抜けた美琴のほうへと向きを変えると、怒り狂った声を上げた。
そのまま、美琴の後を追いかけだす。
519: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:09:11.67 ID:wnfje7u10
520: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:09:43.82 ID:wnfje7u10
美琴「な、なんなのよ、ここ。すごく空気が重いというか……」
建物の中の空気は、先ほどいた建物と比べて――はるかに澱んでいて、重苦しかった。
かび臭くて埃っぽいことには変わりが無いのだが。
521: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:10:12.01 ID:wnfje7u10
美琴「で、アイツを撒いたのはいいのだけどさ……」
一旦言葉を切って、周囲を眺め回す。
今いるのは、玄関ホールから左手に伸びる廊下の突き当たり。
522: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:10:51.62 ID:wnfje7u10
初春「……何か重苦しくて……頭も痛いです……ハァ……ハァ……」
別館の玄関ホールにて――初春はその場にうずくまり、息苦しそうにしていた。
時折頭を強く締め付ける感覚までするものだから、たまったものではなかった。
523: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:11:18.45 ID:wnfje7u10
初春「ど、どうなっているのですか?まったく動かないです!!」
ドアはいくら力を加えても、びくともしなかった。
力加減という問題ではなく――まるで壁に固定されているかのように、わずかなりとも動かない。
524: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:11:48.59 ID:wnfje7u10
そこには長身の男性が一人。
白のワイシャツに黒のズボン。
紫色の上着を肩から掛け、ワイシャツの胸元をはだけさせている、整った顔立ちをしたその男性は、にこやかな笑顔で初春を見つめていた。
525: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:16:12.82 ID:wnfje7u10
本日の投下はここまでです。
さて、次のChapterはまたキャラを変える予定です。
なお、>>493のAは……Wrong ENDの予定だったと伝えておきます。
526: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/11(金) 23:02:30.86 ID:xgRPYyhc0
さて、続編のchapter3投下と行きますが……
その前に、>>493のAのENDを投下してからいきます。
527: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/11(金) 23:03:01.93 ID:xgRPYyhc0
美琴「……直接やったほうがよさそうね」
そのまま引き戸に手を掛け――ゆっくりと開けて、恐る恐る中を覗き込んだ。
528: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/11(金) 23:03:28.08 ID:xgRPYyhc0
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