572: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:28:01.17 ID:JkVeA1Oy0
佐天「ひ、人?」
それは――人の形をしているのが確かに見えた。
573: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:28:42.88 ID:JkVeA1Oy0
574: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:29:16.84 ID:JkVeA1Oy0
目の前に横たわっているのは女学生のようだった。
頭に黄色いリボンを付けて、半袖のセーラー服と黒いスカートを身に着けて。
そこから露出している肌は、汚れてもいなく、むしろ艶やかで。
575: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:30:10.53 ID:JkVeA1Oy0
佐天「……ハァ……ハァ……」
576: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:31:01.89 ID:JkVeA1Oy0
佐天「ひ、ひいいいい!!」
情けない悲鳴を上げながら、掴んだ右腕をすかさず離してしまう。
力なくその場に崩れ落ちて――足をだらしなく床に折り曲げて、しばらく放心してしまっていた。
577: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:31:41.35 ID:JkVeA1Oy0
『……ねえさま……私はもう駄目です……
578: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:32:08.77 ID:JkVeA1Oy0
『……ひとつ……
この校舎の外へと面している窓や扉、壁などは
579: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:32:36.33 ID:JkVeA1Oy0
内容はあまりにもありえない内容ばかりだった。
特に霊魂などという、オカルト的要素に満ちた文章は、科学の中で暮らしている人間には到底受け入れがたいものだった。
佐天(……冗談……なわけないよね……)
580: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:33:04.03 ID:JkVeA1Oy0
581: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:33:47.00 ID:JkVeA1Oy0
佐天(…………)
何も言わず、そっとメモ用紙を床に置いた。
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