854: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/04/20(水) 22:56:36.28 ID:HgyAm96r0
あゆみ「そのせいで……鈴本さんがっ……!!」
うつむいた表情には、怒りと悔しさがにじみ出ていた。
ロウソクを乗せた皿を掴む指に力が入る。
かすかに灯る炎が小刻みに揺れていた。
黒子(なるほど。これであの児童霊を鎮めようとして――)
手にした人形をまじまじと見つめながら、思考をめぐらせる。
黒子(が、結局失敗して……霊につかまっていたクラスメートが……あんなように殺されたわけですの……)
再び――理科室を過ぎた廊下の光景が、脳裏によみがえる。
それを振り払おうと、懸命に首を振って――その光景を頭の中から消し去ろうとした。
正直、黒子にとっても思い出したくないものだった。
だが、クラスメートという身近な存在が、あんな目に遭うのを目の当たりにした――あゆみのショックは計り知れないものだろう。
そう思うと、やるせなくなってくる。
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