13:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/14(金) 19:01:39.35 ID:RxVAfjGZ0
『そうそう、えーっとね…これ以上電話で言うことはできないから…今日会えるかな?』
「なんですか、それ。ついさっき電話掛けてきた人にあれよれよと会おうなんて気がしません」
『平気だって、拉致とか、薬使って眠らせたりはしないからさ』
「…そういうと余計心配になります」
『だったら小包に本物の100万円なんて置くはずがないだろ?』
「………」
佐天は黙っていたが、正直、確かに、と納得してしまった。
そして、律儀な彼女はお金をもらったからには、もらい逃げするのもなんだか気が引けてしまうのである。
「…じゃあ…良いですよ…会うだけですからね」
(会うだけならいいかな…?我ながら…大したクソ度胸ね…)
佐天はお金をもらったことと、なんだか分からないが、このままではすっきりしないと判断したのだろう、男と会うことに決めた。
『ホントに?やったね、じゃ、19時に町田でどうかな?』
男は指をパチン!とはじく。
その音が佐天に受話器越しから聞こえてくる。
「町田って?JRの町田駅ですか?」
『そうだね。…じゃ、町田駅のオブジェ前でどうかな?改札出たらすぐわかるから、そこにいてよ、迎えに行くからさ』
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