378:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:28:16.03 ID:WUoUVnwX0
中国の公安や武警(ウーチン)に学園都市の技術漏えいを目論んだ者の殺害を依頼すれば学園都市の技術が少なからずそうした外部機関の目に触れる事になる。
なので面倒だがこうしてわざわざ中国まで来ているのだそうだ。
「にしても沢山の書類がありますね…っちゃんとデジカメで重要書類は撮っておかないと…」
「そうだな」
そういうと二人はカシャカシャとデジカメで書類の束を撮影していく。
あまりに多い書類の束なので全て押収するのは不可能だった。
男はせっせと写真を撮っている女をちらと見る。
金髪で長髪のブロンド女。ともすればモデルと勘違いされてもおかしくない美女。
彼女はその目立ちすぎる容姿ゆえに、この仕事には不向きだと、再三伝えた。しかし、女は男の警告なんてお構いなしだった。
(我ながら…親切心で言ってやった積りなんだがな…全く…)
心中で男は一人ごちると再び写真の撮影に没入しようとする。
四菱…川石島播磨…河崎…常陸…日本の誇る重工業企業と学園都市との技術協力の報告書などの極秘ファイルがここにある事がおかしかった。
(やはり…風紀委員と警備員では防諜もままならないか…)
男は学生と教員で構成されている学園都市の警察力や防諜力に限界を感じ、日本の技術も失われていくのか?と今後の日本を考える。
しかしその男の思考は同行している女が書類とにらめっこしているのに気づき、話しかけた。
「どうした?何をしている?」
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。