412:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/08(火) 11:08:48.70 ID:4/Yp8CWbo
――八月下旬
相変わらず暑さが続く。
佐天は柵川中学の制服のポケットから鍵を取り出す。
最近、白井たちと一緒に行ったゲーセンで取ったUFOキャッチャーのゲコ太ストラップがついている鍵を取り出す。
「ただいまー」
ガチャガチャとドアを開け、ローファーを揃えずに脱ぎ、学校のバックをぽいっと投げる。
そしてベッドにぼふん、と倒れかかる。
学生寮に帰ると誰もいなくても、自然と「ただいま」と言ってしまう。
一人暮らしに慣れていない証拠だろうか。
そんな事をぼんやりと考えながら熱気でまいっている体を佐天は起き上がらせる。
(ジュースのも…)
喉を潤そうと考え、彼女が冷蔵庫に向かったと時だった。
ういーん…ういーん…
彼女の携帯電話が鳴る。
それはアイテムが任務を遂行して、麦野が佐天によこしてくる任務終了を告げるメールだった。
(いつもお疲れ様、皆)
内心に佐天はアイテムに対して謝意の気持ちをつぶやく。
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。