過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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488:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/12(土) 03:10:09.52 ID:8hjNMdxho
「滝壺と離れたくないからかもしれないなぁ」


気付けば口に出していた。
実の姉に会いたいと思う反面、自分の要求通りに応えてくれる姉の様な存在、滝壺と離れたくないのだ、とフレンダは思った。
彼女の出した答えを聞いていた滝壺は何と答えていいかわからない、といった感じで所在なさげにキョロキョロとあたりを見回していた。


「そ、それって、フレンダが私の事お姉ちゃんみたいな人って思ってるから離れたくないってこと?」


「うん…滝壺、あったかいよ。だからかもしれないなぁ。私、ここ最近滝壺に甘えすぎだし、離れたくないって思っちゃったのかもしれないね☆」


「なんて反応すればいいかわからないよ、フレンダ」



「ご、ごめん…あはは…」


滝壺は確かに包容力がある。しかも自分の意見を言わないし、話を聞くのがうまい。しかも優しいときた。
姉の様な存在に見えていた滝壺は一人の女性としても非常に魅力のある存在に見えた。


このまま一緒にずっと…フレンダはそんな事を考えつつ頭を振ってその考えを頭の中から払しょくする事に努める。
あくまで滝壺は姉の様な存在であって、恋愛の対象ではない。
しかし、そう思えば思うほど、目の前にいる滝壺理后という女性が魅力的な女性に見えた。


「フレンダ。ご飯にしようよ」


「あ、うん!」


フレンダのゆがんだ思考は滝壺の声に突如、遮られ、夕ご飯にする事になった。
暗部で蓄えた潤沢な資金を利用して今日も宅配のご飯を注文する事にした。


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