502:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:14:00.92 ID:J4PEtpCFo
ステファニーはその目立ちすぎる容姿ゆえ、この暗殺稼業には向かない。
砂皿はそのことを慮り、何度もこの業界から足を洗うように警告したが、いかんせん、それは彼女には受け入れられない内容だった。
学園都市の教諭として教職に就いた傍ら垣間見てきた路地裏で展開される抗争。
教員として裕福な暮らしをし送る反面、能力を用いて戦う学生達や徒党をなすスキルアウトをも見てきた彼女はいつしか、世界の戦場を見てまわろうと決心した。
果たして、本当の戦場とはどんなものなのだろうか?
彼女の探究心は実際に戦場に赴くまでにむくむくと膨れ上がっていた。
しかし、彼女の傭兵としての人生のデビュー戦であるコスタリカでは対戦車ヘリでボコボコに打ちのめされ、最悪な結末。
カナダ軍として統合タスクフォースに身をおいていた時は、軍務に服しながらも、戦闘に参加する事はなかった。
学園都市でも警備員としてスキルアウトや能力者と戦ったものの、大規模な戦闘は経験する事はなかった。
そんな彼女は自分の腕を試してみたい、という思いがあったのかもしれない。
ステファニーは気付けば学園都市の安全な生活空間から離れ、硝煙の立ち込める戦場に向かおうと決意したのだった。
しかし、いざ実際に戦場に来てみれば、学園都市で起きている抗争とは比べものにならない惨劇が展開されていた。
結局は人は死ぬ直前まで行かなければ自己の生命をの危機を顧みることはしない。
コスタリカで対戦車ヘリに追い詰められたとき、ステファニーは初めて自分がぬるま湯の生活を送っていたことを自覚したのである。
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