過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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514:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:29:29.18 ID:J4PEtpCFo
かつて教諭として学園都市に来て、警備員としても勤務していたステファニー。
風紀委員と警備員以外にも治安を維持する部隊がいるとは…と彼女は内心に少し驚くが、反面、学園都市の治安を維持する為にはやはりそういった組織があるのか、と納得する。


(有志の教諭と学生だけってのが無理な話しなのよねー)


いまさらながら、学園都市の治安維持体系を嘆いても、何もはじまらない。
ステファニーの黙考を見つめていた黒人教師はおもむろに話し始めた。


「で、君も妹を探しにきたってのか。妹とすれ違いかー」


「そうなっちゃいましたね」


平坦な表情で淡々とステファニーは黒人教師に言い放つ。
男は目の前にいる彼女の淡々とした表情の中に妹を奪い返そう、と固く決めた炎の様なものがゆらとその双眸に映るのをみた気がした。


「ちなみに、妹はどこにすんでるかとか、わかりますか?」


「すまない、そこまではわからないんだ」


「……許されるなら、赤坂の情報網でどうにかなりませんか?私じゃもう警備員の情報バンクにアクセスする権限がないんで…」



ステファニーは不意に男の本業の地である赤坂の名前をついつい口に出してしまった。そして彼女は学園都市外に存在する地名を思い返す。
六本木、溜池山王と言った一等地から程近い所には在米大使館が置いてあり、その一区画には極東CIAが本拠を構えている。


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