516:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:30:40.34 ID:J4PEtpCFo
「八月の最初の週に学園都市で狙撃事件が起こった。知っているだろう?」
「えぇ。もちろんですとも」
ステファニーはその狙撃があたかも自分の手柄であるかのように胸にドンっ!と手をあてる。
実際は彼女と行動を共にしているスナイパーによるものなのだが。
「その狙撃手の狙撃を要請した警備員の部署に行くとか行ってたな…」
「なるほど」
(じゃ、妹はどこからか得た情報で私と狙撃手…砂皿さんが一緒にいるって事を知ってるって事か?)
けど、とステファニーは思う。フレンダは警備員のどの部署が狙撃を要請したか知っているのだろうか?
適当に警備員の部署に行けばいいと言う訳ではない。果たして、フレンダはどのようにして砂皿に狙撃を要請した部署を知りえたのだろうか?
まさか当てずっぽうに行くわけでもあるまい。
各学区にある警備員の支部だけでも相当数に上るのだ。
それをひとつひとつ聞き出していたらいくら時間があっても足りないだろう、とステファニーは思う。
ともあれ、ステファニーは妹も自分の事を探してくれているという事に嬉しく思った。
と同時にいつも迷惑かけてごめんね、とまだ見ぬフレンダに頭を下げたい気持ちになるのであった。
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