517:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:31:47.15 ID:J4PEtpCFo
――柵川中学校の学生寮
佐天は夏休みを最後の最後まで満喫しようと思い、今日は秋物の服の偵察にでも、と思い吉祥寺に行こうとした。
しかし、その予定を実行に移そうと思い、パジャマから私服に着替え始めた時だった。
インターホンがピンポーンとなる。
佐天は一週に留守を装おうと思ったが良心の呵責で結局ドアを開ける。
するとそこには寝起きの佐天と同じくらい、いや、それよりももっと眠たそうな表情の少女。滝壺がいた。
「おはよう。電話の女」
「あ、え、あぁ…おはよう…」
(滝壺…理后?)
昨日、ファミレスで会ったばかりなのだが、その時と全く同じ眠たそうな表情を浮かべている彼女は佐天の暮らしている寮のドアの前に立っていた。
佐天は動揺しつつも滝壺の後ろに申し訳なさそうにしている金髪ブロンドの少女も目撃した。
「フレンダも…どした?」
「今日は、ふたりで来たの」
滝壺の後ろに隠れているフレンダに変わり、滝壺が佐天の問いに応える。
時計は既に十一時。夏の日差しが徐々に上がっていき、さながら殺人まがいの熱線になりつつある頃会いだった。
佐天は「えーっと何か?」と苦笑しつつ首をかしげた。
「涙子には申し訳ないけど、今日一日付き合ってもらいたい訳なんだけど…」
「わ、私が?」
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