523:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:38:31.64 ID:J4PEtpCFo
ビル内は案外に冷えていた。
警衛の男が佐天を代表とする女性三人がテレスティーナとの面会を希望している旨を無線で誰かしらに伝えていたのを三人は見たので、後は会うだけだった。
「ねぇ、昨日の人探しの人物とは違うようだけど」
「そうね…涙子にはなんて言ったらいいかわからないけど、昨日探してもらった人とパートナーを組んでる人なのよ」
砂皿が狙撃手として学園都市の依頼した任務を遂行したなら、彼の連絡先を掴むのも不可能ではない。
この時に問題なのが、テレスティーナが佐天の事を知っているかどうかだった。
いきなり見ず知らずの人が「連絡先を教えてください」といった所で怪訝な表情をされるのは目に見えている。
三人はオフィスビルのとある一角のまえで立ち止まる。
そしてドアをノックすると内側から「どうぞ」と声がかかり、三人の少女たちは佐天を先頭に部屋に入っていった。
部屋の中は大きな机の上に置かれたPC、壁にはテレスティーナの一家と思しき家族の写真が多数掲載されていた。
顔面に刺青が施してある、さながら顔面凶器の様な男から、果ては頭部にシミがある胡散臭そうな好々爺然とした男まで。
そして極めつけは目の前のデスクに鎮座しているこの女。テレスティーナ。
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