522:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:36:39.93 ID:J4PEtpCFo
――Multi Active Rescue(先進状況救助隊)指揮所ビル前
佐天、滝壺、フレンダ。
数日前までは決して顔を合わせる事はなかったであろう三人。
彼女たちは夏の日差しにさらされ、汗を滴り落としていたが、佐天のナビでなんとか到着した。
彼女たちの前にはビルと各種車両を収容するであろう広大な敷地があった。
このビル内にいるであろうと思われるテレスティーナに佐天は会おうというのだった。
「結局、ここまでしてもらって悪いわね…」
フレンダが申し訳なさそうに謝りながら佐天に頭を下げる。
一応、以前の多摩センターのホールで行われた会合に出席した佐天ならば、テレスティーナに会えるだろうと浅薄ながら考え、レールに敷かれた門の前にいる警衛に声をかけた。
その光景を遠巻きから滝壺と一緒に見ているフレンダは佐天に感謝した。
佐天は連絡用に使っている携帯電話を出して身振り手振りで話す。
その熱意に警衛もうんざりしたのだろうか?佐天をMARの所有しているビルに招き入れたのだった。
「フレンダ達も良いってさ!」
佐天は遠くにいう滝壺とフレンダに手を振ってこたえる。
彼女に呼ばれた二人はおそるおそる、ゆっくりと佐天の方に向かって歩いてきた。
警衛の男は佐天達に一礼すると再びMARのビルの警備という名の暇つぶしに没入していくのだった。
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