58:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/19(水) 03:11:57.05 ID:Hnml+c0n0
「ホント!?やった!そっか、ありがとう!じゃぁ…詳しいことは追々連絡するね!」
男は指をぱちんとならす。嬉しそうだ。
佐天は決心した。
まだ右も左もわからない状態だが、この仕事を引き受けると。
いつまでも迷惑をかける無能力者ではなく、学園都市に貢献する無能力者になると。
手は震えている。
100%ドキドキしている。
いや、もしかしたらワクワクしているのかもしれない。
そして佐天の言い知れぬ感情をよそに「VELLFIRE」は動き出す。
「佐天さんの家の近くまで送るよ」
町田の高層ビル群が前から後ろに流れていく。
スモークがかかった後部座席からそれを眺めている佐天の表情は期待と不安がごちゃ混ぜになった複雑な表情をしていた。
それとは知らずに、今日もうるさい街の喧騒が響き渡っている。
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