599:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/19(土) 21:01:00.88 ID:p/ocpvSSo
――アイテムの共同アジトの近隣マンション オスカー
マンションの部屋を急遽手配した猟犬部隊。
オスカーはそこの部屋から大胆にもカーテンをあけながらアイテムを監視していた。
ベランダを出るとその隙間からちらと双眼鏡を覗かせる。
二人の人物が居る事は確かだった。
それはソファに座っている二人の後姿で確認できる。
(あんな奴らを監視して何になるんだ?)
自分みたいな下っ端には分かる訳がない、と思う反面、何故、暗部といえどもあんな小さい少女達を監視しなければいかないのだろうか?と頭にもたげてくる疑問を払拭しきれずに苛立ちを覚える。
今頃、他の奴らは何してるんだ?オスカーは自分と同じように数多に不意に名前を呼ばれた隊員とそれの交代要員達の事を考えながら少女達の私生活を監視する事に務めた。
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