600:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/19(土) 21:02:45.53 ID:p/ocpvSSo
――佐天の学生寮を監視しているベティ
結局何も起きないのではないか?
そんな不安がベティに去来していた。
(おいおい…さっき護衛の男が一回戻ってきたが…ありゃ何だったんだ?)
ベティはつい先程砂皿が再び戻って来た事を疑問に思いつつ、リューポルド社製のスコープを覗く。
交代要員はまだか?いい加減休みたい…。そんな気が沸いてくる。
監視要員は常にスコープに目を宛がい、監視する訳ではないのだが、いかんせん疲れる。
スコープを覗いていないときでも疲労はたまるものである。
(はぁーあ…ったく話し相手のケイトは砂皿とかいう傭兵野郎の監視に持ってかれちまうし…交代要員は来ないし…)
ベティがため息をついたときだった。
彼の無線がピカピカと光っている。彼の高感度無線機が何かを受信した合図だった。
おもむろにベティがスイッチを入れ、会話に応じる。
「はい、こちらベティ…」
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