635:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/06(日) 04:00:25.62 ID:9DJGvsKGo
「……」
「おい、麦野?何か言えよ?」
「MARって確か警備員の一部署よね?」
「…そうなのか?今までさんざん警備員にはお世話になったが、そんな部署も組織も聞いたことがねぇ」
「あ、そ」
つい先程まで愛の言葉を囁いていた麦野は携帯電話を見てからというものの、何だか浜面に対して素っ気なくなってしまった。
浜面はそんな彼女の所作に寂しさを感じつつもその正体を確かめたいと思い、聞いてみた。
「さっきから警備員やMARだなんだって、一体どうしたんだ?」
「テレスティーナって奴から来たメールがこれ。信じられる?」
麦野はそう言うと見ていた携帯をぽいっと浜面に見せる。
彼女が腕を上げた拍子に浜面の視界にちらと綺麗な乳房が見え、彼はそちらに視線が向かってしまうが、なんとか携帯を受け取る。
浜面は自分のどうしようもない下心に内心で苦笑しつつ、携帯の液晶に映し出されている文字の羅列に目を通していく。
すると彼の表情がみるみるうちに曇っていくのが麦野からも分かっていった。
(ちょっとまて…フレンダが学園都市から出るってどういうことだ…?ってか何でこいつはそんな事知ってるんだ?)
浜面は自分の頭の中に思い浮かんでくる数々の質問を内包していきながらも、まずはこのメールの内容について審議しなければならない、と思った。
「なぁ、麦野」と彼は話しかけていた。
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