706:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/08(火) 04:05:38.16 ID:1Ac6BJ7uo
「フレンダを学園都市から逃がすって事は…殺人者を学園都市の外に放り出すって事?」
佐天のトゲのある発言にフレンダの眉がぴくりとうごめく。
「……まぁ…否定はしないわ」
フレンダは思った。
確かに究極的に見れば私は殺人者だと。そんな人が学園都市の暗部から下野すればそれはそのまま殺人者が牢から出るに等しい行為だ。
佐天の発言で暗鬱な考えに浸ろうとしているフレンダに対して「けど」と言葉が発せられて、フレンダの思考が一旦中断される。
「でも…フレンダだって姉に会いたいから学園都市から脱出しようとしてるんでしょ?」
「…そうね」
「フレンダの逃がすって事は学園都市であなたに殺される人がいなくなるって事よね?」
「ん。ま、まぁ」
「なら、私がやろうとしてる事は人助けになるのかもしれない」
佐天は自分の思った事を口に出して免罪符を得ようとして、それを取得した。
自分の納得できる理論を自分で構築する。
そして、後は他者にそれを認めてもらえればいい。フレンダの回答を待つ。
「…そうね。結局はそういう事になるわね」
「そういってもらえると助かるわ」
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