709:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/08(火) 04:08:11.26 ID:1Ac6BJ7uo
――柵川中学学生寮前
正直笑うのも億劫だった。
しかし、砂皿さんからの連絡でこの時間帯だったら君の妹がいるかもしれないといわれれば、無理やりにでも笑顔を作る。
(確か二階にいるのよね?フレンダの連絡係は)
ステファニーは数多の増援に追いつかれる前に潜伏先の雑居ビルの近くにやってきたのだった。
まさに僥倖とも思えるこのタイミングでフレンダとステファニーは一瞬の邂逅を果たすことになった。
フレンダはアイテムの連絡係に呼ばれた可能性が高い。
会うならこの時機しかない。
ステファニーは左肩の銃創貫通と右足に擦過していった銃弾の擦り傷が痛む中、ハーレーソフテイルを勢いよくドルルン!とふかした。
(本当に居るんですかね?フレンダは)
一度停車するとどっと汗が出てくる。
真っ黒のレザーで上下会わせているステファニーにとってはかなりきつかったが妹に会えるのであらば、ちょっとやそっとの事は気にしなかった。
(フレンダぁ…居るなら出て!)
祈るような気持ちでステファニーは柵川中学校の学生寮の前を見る。
バイクを走らせれば直ぐそこに砂皿が潜伏している雑居ビルがある。時間的余裕はあるのだが、銃創からは血がしたたり落ちている。
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