72:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/20(木) 03:06:40.12 ID:RdTWuuq30
(皆が知らない、秘密を私が知るって事かー、御坂さん達も、初春も…アケミ達も知らない秘密…)
まだ佐天はなにもしていない。携帯電話とお金を貰い、一日が過ぎただけ。
しかし、それだけで気分は既に一般人とは違う心持ちだった。いや、実は彼女はこれだけでもう十分なのかもしれない。
昨日、彼女は一時、人材派遣なる男と話しただけでフツーの中学生が経験できないような経験をした。
むしろ、実際に何をするのか、『アイテム』なる組織に連絡をするだけの簡単な仕事といっても何をすればいいのか、皆目見当がつかない。
(実際に連絡するってなーにすんだろ?)
佐天が携帯をいったんまくらの横に置いて元々持っている携帯を見ようと思ったその時だった。
うぃーん…うぃーん
仕事用の携帯電話がバイブしている。
(……?えっ?)
佐天はもぞもぞと毛布の気持ちのいい触り心地を足で確かめていたがそのバイブレーションを聞き、ガバッと飛び起きる。
恐る恐るベッドの上に置いた携帯電話を見てみる。
ピカピカと光り、携帯が輝いているではないか。
「ひゃう!」
(ま、ま、ま、まさか、しごと?)
とっさのことでついつい素っ頓狂な声が出てしまった。
佐天は一瞬なにも考えられなくなる。しかしその次には携帯のモニタを見ていた。
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