71:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/20(木) 03:05:26.71 ID:RdTWuuq30
佐天の予想通り、しばらくモニターを見つめなければこの携帯はつかない。
厳重なセキュリティ機能がこのタブレット型携帯電話には付与されているのだ。
“おはようございます、佐天様”
モニターに出力されるかわいい文字。
様付けで表示される自分の名前をみて彼女は一人苦笑する。
(昨日の朝はただ補習出てただけなのにね、なんか笑える)
そう。
昨日まではただの柵川中学校の学生だったが、今では学園都市に貢献する一端を担う一員なのだ。
そしてそれは学園都市の最奥を知る事が出来る存在だ。
しかし、佐天は学園都市の最奥という響きに甘美なもの感じずには居られなかった。
(学園都市の最奥かぁ…)
昨日男が言っていた言葉を思い出す。
(最奥ってなんだろう…)
佐天は学園都市の最奥なるものを自分なりにぼんやりと想像した。
学生の間で噂になっている、人間の脳をいじくる計画に人柱として犠牲になった人達がいる、とか、学園都市の人目につかないところでレベル5が6になる実験を始めるだ、いやまた、それが既に始まっていてクローンが大量に殺害されていた
り、とか。
そうした出来事の詳細を知れるのだろうか?
(あくまで噂よねー、そんなの)
(でもー、学園都市の最奥って要はフツーの人が知らない学園都市の秘密を知るって事よね?…………ふふ)
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