813:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 17:59:17.80 ID:ZmrClH2Ho
――ファミレスのジョセフ
「『見届けたい人が居る』かぁ…佐天さん…何を、誰を、見届けたいんだろう…?」
美琴はついさっきまで一緒に話していた佐天の発言を思い出す。
彼女の友人でもある佐天は知らない所で学園都市の暗部に墜ちていた。
(佐天さんが暗部に墜ちた理由は…無能力者に対する能力者の傲慢に辟易したから…?)
能力者、それは自分たちの事だろう。
佐天の周りに能力者の友人は自分達しかない。
佐天の友達も幻想御手に手を出したと初春から聞いたことがある。
彼女の周りは無能力者の人達もいるのかもしれない。
(そしたら、普段の何気ない言葉が彼女に取っては耐えられない事だったのかも知れないわね……)
美琴は自分が佐天に対して何を言ってきたか、それすら思い出せない。
日常会話に自分がどんな事をいっていたか…。しかし、そんな何気ない会話の節々に佐天を暗部に堕とすまでの言葉を吐いていたか?と美琴は思う。
(いくら何でも…佐天さんがそんな理由で暗部に墜ちる?)
実際は人材派遣(マネジメント)の男の甘言で釣られた事も佐天を暗部に堕とした大きな要因と言えよう。
しかし、美琴にはそうした勧誘があった事を確認することはできない。
(でも、佐天さんは自分の意志で、って言ってた。気の強い所もある佐天さんなら…自分の状況に飽き飽きして…っていうのも有り得るかも知れないわね…)
結局は自分の意志か、と美琴は思う。
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