835:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/19(土) 04:19:23.17 ID:k76KLL5go
フレンダは走る。全力で!
振り向けば麦野が追撃してきていた。
「はっ…は…はっ……」
背後には狙撃銃や様々なツールを収納しているケースを背負っている。
七から八キロほどある重荷を途中で捨てればよかったと思ったフレンダだったが、そこまで考える余裕はなかった。
フレンダは重荷を背負い、走りつつ、スカートのポケットから携帯を取り出し、ステファニーに連絡する。
予め作っておいた未送信メールには集合地点の座標が指示されている。
そこに行けば姉と会えるという寸法だ。
(集合場所に行けばお姉ちゃんと会えるって訳よ!だから、そこまで、何とか捕まらないように走って…逃げなきゃ…!)
フレンダは未送信メールを送信する。
送信結果が出ると直ぐに携帯をしまって再び走っていく。
(結局…サロンの野次馬が気になったからこんなヘマやらかしたんだわ…ったく私のミスって訳よ……!)
しかも、彼女は自分がスクールにアイテムの居場所を教え、その内の一カ所のサロンにちょうど麦野達が退避していたのも不運だった。
しかし、今はそんな事を後悔したり、愚痴ったりしている場合ではない。
自分の生命の危機だ。後ろを見れば、怒りに身を任せた麦野が追撃してくるではないか。
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