836:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/19(土) 04:20:59.90 ID:k76KLL5go
フレンダはいち早くステファニーと決められた場所へ向かう。
それが先決だった。彼女は携帯のGPSに登録されている座標を確認しつつ、足を運んでいく。
麦野はまだ着いてきているが、姉が先に居るはずだ。
着けば助かる!
そう信じてフレンダは集合場所にやっとの思いで着く。そこは立体駐車場だった。
多くの車が止められている。
(ここにお姉ちゃんがいるの…?)
フレンダは足音が麦野にばれないように静かに歩いて行く。
ついさっきまで追跡していた麦野は居なくなったようだったが、まだ油断は出来ない。
フレンダは周囲を見回し、麦野がいない事を確認し、車と車の間で携帯を取り出す。
(お姉ちゃん、今どこにいるの?)
辺りを見回すと車やバイクが整然と置かれているだけだった。
麦野はどこなんだ?フレンダは辺りをキョロキョロと見渡し、がばっと背後を振り向くと、とそこには笑いとも言えない、ただ、口元をぐにゃりと歪めている女がいた。
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。