過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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890:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/23(水) 02:26:34.26 ID:tfAIRlH5o

――第三学区 暗部組織モンスーンの狙撃手が待機しているビル

日が沈み始める。
薄暮(はくぼ)の頃合い。


太陽はその影を奥多摩の山々に映し出し、徐々にその身を沈めていく。
出入国ゲートは平常通り機能しているのだが、警備にあたる兵力はいつもの数十倍という異様な光景だ。


警備に当たっている部隊“モンスーン”の構成員の一人、妹達は出入国ゲートの付近の高層ビルの屋上で伏せた状態で警備行動に当たっていた。



(敵はいつになったら来るのでしょうか…?)



狙撃手の仕事は射撃ではなく、待つことだと言えよう。
敵が来なければ、結局はその場で待機し続けるだけ。狙撃手が構えている間に敵がよそで鎮圧されていたなんて事もある。


妹達の内の一人はメタルイーターと呼ばれる大型の対物ライフルを構えながら待機していた。
数多の訓辞後に配布された冊子を見る。その冊子には三人の顔写真と経歴が記載されている。



「ったくいつになったら来るんですかね?とミサカは苛立ちを隠さずに質問します」


メタルイーターを構えている妹達の一人に話しかけているのは、もう一人の妹達。
対物ライフルの狙撃判定を行う、補助役の妹達。


「待つのが狙撃手の任務ですよ」


「そうですね…」


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