過去ログ - 律「澪、大事な話があるんだ・・・」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 00:15:14.57 ID:eq+X/Gyu0
そう言ったかと思うと、私の幼馴染―田井中律―は私の目の前に座り込んだ。

律「・・・」

真剣な表情を崩さず私と向き合っていた律は、そのまま自信無さげに俯いてしまう。

律「えっと・・・その・・・」

普段はふざけていることの多い、律。
人前でも平気で『愛してる』だとか『大好きだ』なんてことを言って私をからかう。

けれどそんな彼女も、本当に大切なことを言う時は、こうやって自信を失って俯き加減になってしまう。
きっと私だけが知っている、彼女の弱い姿。
私だけが知っているという優越感に浸りながら、私は思い出す。

四年前にも見た、今と同じ彼女の表情を。
私の人生で最良の日といえる、あの日の出来事を―


2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 00:18:59.82 ID:eq+X/Gyu0
―――――――――――――――――――――――――

律「あー!やっとセンター終わったな!」

澪「そうだな。・・・無事、皆で合格できるといいけどな」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 00:24:03.04 ID:eq+X/Gyu0
律「澪・・・」

律が、驚いたような悲しそうな表情でこっちを見ている。
私のせいだ。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 00:28:12.55 ID:eq+X/Gyu0
いつも私の側に居てくれる、
いつも臆病な私の手を引っ張ってくれる、
私の大切な人。
一人ぼっちの私の世界を優しく照らしてくれた、私の太陽。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 00:32:17.59 ID:eq+X/Gyu0
私の頭の中は、悲しみと自己嫌悪でぐちゃぐちゃで、今にも泣き出してしまいそうになっていた。

律「澪」

そう言いながら、彼女の腕がそっと私を包み込んだ。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 00:37:11.15 ID:eq+X/Gyu0
澪「・・・う、うぅっ・・・ぅ・・・ひっく」グスッ

律の優しさに、私は涙を堪えきれなくなった。

律「ごめんな、澪。澪の気持ちも考えないで、無神経なこと言っちゃって」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 00:42:05.87 ID:eq+X/Gyu0
律「落ち着いてくれて良かったよ」

澪「律、本当にごめんな・・・」

しばらく泣いて落ち着いた後、律は私の手を引いて家まで戻ってくれた。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 00:45:40.96 ID:eq+X/Gyu0
律「うん・・・そういえば澪、新居はもう決まったの?」

澪「あ、いや・・・私はまだなんだ。パパとママにも、試験終わって落ち着いてからにしようって言われてて・・・」

それに、できるだけ律の家の近くにしたい。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 00:50:14.48 ID:eq+X/Gyu0
私達の場合は二人で一緒の空間に居ること、それ自体にきっと意味があるから、なんて思ってる。
律がお気に入りのCDを聞いていて、私は小説を読みふける。
何時間も、会話もなく。
それでも私は、律が側に居てくれるだけで安堵するから一緒に居る。
そういうことは、今まで何度もあった。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 00:53:13.79 ID:eq+X/Gyu0
澪「・・・何?」

律「私と、一緒に・・・暮らさないか?」

澪「え?」
以下略



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