過去ログ - キョン「戯言だけどな」
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580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 19:22:58.96 ID:itzVSEe30
言いたい事は全部言った。まだ山と言ってやりたい事は有るが、そいつはきっと蛇足だろう。こういうのは核心部を伝えるだけで良いはずだ。現代国語の授業でもよくやるしな。傍線部の要点を書きなさい。なるほど、学校の授業ってのは満更でもないらしい。

「……たの、しい?」

「ああ、苛立たしい事にな」

お優しい神様よ。アンタがホントに慈悲深いってんなら俺の願いをもう一回だけ汲んでくれるかい?
最初から最後まで、一貫して願ってた事なんだ。

俺の日常を、返してくれ。

長門が窓際でいつも本を読んでいたあの時間を。
朝比奈さんがにこやかにお茶を淹れてくれたあの放課後を。
古泉が渋い顔をして盤面を睨み付けていたあの毎日を。
そうこうしてるとハルヒが満面の笑みでドアを勢い良く開けてこう言うんだ。
「みんな、良い報せを持ってきたわよ」ってな。
……あそこが、俺の居場所なんだよ。だから、頼むよ。
戻ってきてくれ、どこかの誰かさん。受け入れる準備は四人ともオーケーなんだ。後はお前だけなんだ。お前が居なきゃ成り立たないんだ。
涼宮ハルヒ。

「キョン、アンタもしかしてアタシの事……えっと、その……」

涙の跡を頬に残して少女が俺を見上げる。なんだよ。そんなの、今更聞くまでもないだろうが。長門も朝比奈さんも古泉も同じで、俺だけ違うなんて事が有り得るか?
決まってんだろ。

「俺もハルヒが好きだ」


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