581:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 19:50:59.25 ID:itzVSEe30
携帯電話の音で起こされる事ほど人の神経を逆撫でする事は無いと思う。これは経験論であると共にこの時もそうだった事から多少オーバーに表現しているが、何にせよそれで爽やかに目覚める事が出来る人は少数派であろう。
でもって、電話の相手が胡散臭い超能力少年だったりした場合には尚更だ。
「……はい、もひもひ」
自分ではもしもしといったつもりだったのが、体が覚醒していない状態では呂律も回らない。結果としてどっかの萌えキャラのような口調を披露してしまったが断じて故意ではないので怒らないで頂きたい。
大体、どこの世界に冴えない男子高校生が萌え口調などというものに需要が有ろうか。少なくとも俺には分からない世界である。
「おはようございます。夢見はいかがでしたか?」
「……今のお前の一言で最悪になった。ありがとうよ」
どうやら夢オチって訳でも無いらしい。古泉の訳知り声とか目覚ましアラームに有ったら絶対売れ残る。断言してやる。
「そうですか。それは失礼しました。そしてつつがなく現状を理解していいらっしゃるようで何よりです」
「そうかい。俺はいっそ昨晩の記憶なんて消えちまえば良いと思ってる。……今、何時だ?」
「そうですね……『昨晩』の午前三時、と言ってしまいましたら誤解を生みますでしょうか?」
……昨晩? 午前三時って事は夜中で……ん?
「僕も先ほど長門さんに確認を取りました。どうやら時間が上書きされたようです。いえ、より正確に言うならば。十二月三十日が二日有った……らしいです」
オウ、タイムリープ。今日は昨日。
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