933:『吸血殺し編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/01/31(月) 20:34:03.54 ID:kNHmO2dA0
インデックス「私も連れて行って欲しいんだよ」
インデックスは、『三沢塾』行きを決めた上条とディアボロを見て、そうハッキリと言った。
これには、上条は眼を丸くし、神裂とステイルはちょっと驚いた表情をして、
ディアボロは何か得心がいったような静かな表情をしている。
インデックス「今度の『敵』は『魔術師』なんだよね?」
インデックス「だったら私が役に立つんだよ」
上条の顔を真っ直ぐに、真剣な表情で見るインデックスに上条は、
上条「(そう言えばコイツ…こんな真剣な表情も出て来たんだよな…)」
などと呑気な事を考えつつも、何時に無い引き締まった表情で自分を見つめるインデックスに、
思わず背筋をピンと伸ばしつつ、ちょっと気圧された表情で彼女を見返す。
インデックス「前の時は、『スタンド使い』や『超能力者』が相手だったから…」
インデックス「私はトウマ達の役に立たなかったけど」
インデックス「今度は『魔術師』相手なんだよ!私でもトウマの役に立てるんだよ!」
ぐっと両の拳を握りしめながら、インデックスはそう力説する。
もう一人の同居人であるディアボロが上条の傍らで、上条に降りかかる危機に『立ち向かって』いると言うのに、
自分はと言うと、殆どお留守番しかしていない。そこにどうも引け目の様な物を感じていたらしい。
……そこに引け目を感じるなら、まず食費をどうにかする方が先だと思うが、言わないでおこう。
ステイル「…『前の時』?この2週間の間に何かあったのかい?」
ディアボロ「外からアホの『スタンド使い』が一人、この街に入り込んで来たんだがな…」
ディアボロ「そいつを追い出すのに、上条が一役買ったと言う訳だ」
神裂「また『スタンド使い』ですか…この街の治安機関は何をやっているんですか?」
ディアボロ「仕方があるまい。『スタンド使い』を認識出来るのは、『スタンド使い』だけなのだから」
インデックスの言葉尻を捉えて、ジト目でディアボロを見るステイルに、
ディアボロは素直に前の『音石明』の一件を話し、神裂がそれを聞いて溜息を一つつく。
『スタンド使い』に対する防諜や防犯は非常に難しい。
同じ『スタンド使い』にしか『スタンド犯罪』は見えないし、わからない。
それでもある程度対策は出来るし、ましてやここは『学園都市』な訳であるから、
『能力者』を上手く運用すれば、対抗も出来るのであろうが、どうしても後手に回らざるを得ない現状がある。
閑話休題
1002Res/296.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。