22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/23(日) 17:36:11.33 ID:ltIw3edqo
「あれ、和ちゃ……さん……汗だくだ」
純の投げたボールを取って、憂は、急に走ったせいで肩で息をしている和に声をかけた。
隣では、さわ子が、こちらも息を弾ませて、けれどげらげらと可笑しそうに笑っていた。
「はあ……ふう。ねえ、憂、私たちも混ぜてもらっていいかしら?」
純は少し眉を潜めた。
けれど、憂が楽しそうなのを、そして、少し引き締まった余所行きの顔をしているのを見て、安心した。
それで、憂の代わりに純があっけらかんと答えた。
「どうぞどうぞ!」
和とさわ子がグローブを用意して、それから彼女たちはずっとボールを投げ続けた。会話をし続けた。
日が傾いて、夕陽を受けた雲がやけにぼやけて見える頃になって、さわ子が笑って言った。
「うふふ、年甲斐もなくはしゃいじゃったわねえ」
そのときになって、和は、もう今から明日の早朝にかけて、気温は下がっていくしか無いことに気がついた。
憂も同時にそれに気づき、不安そうに純を見つめた。
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