過去ログ - 悪魔「異界の門を開いたのはお前か」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/09(水) 00:02:12.39 ID:nTPYzEuAO
人狼「世界を……」

 その先を繋げたのは彼女の主だった。

悪魔「壊す、か。面白い事を言うじゃないか」

 しかし、姿は無い。声のみが、人狼の口を介してその場に現れた。

少女「悪魔さんでも、死ぬのは怖い?」

悪魔「まさか。私にとっての死とは、単なる肉体の状態でしか無い。地獄に押し込められるのはご免だが」

少女「だったら、どうしてここに来て来れ無いの?」

悪魔「ふん。悪魔封じの魔法円を描けるらしいじゃないか。そんな所にノコノコ現れる程、私は馬鹿じゃないぞ」

少女「……どうしてそれを?」

 確かに、少女は物理的な手順を踏まずに魔法円を描く事が出来る。
 教師の座するソファの下には既に描かれていた。

教師「悪いな。俺の入れ知恵だ。ざまあみろ」

悪魔「彼の身に潜む悪魔と接触させてもらってね。……ま、だから私の事は気にしないでくれ」

少女「え……?」

悪魔「だから、好きにすればどうだ? 私は人間界がどうなろうと、楽しければ良いのだよ」

教師「お、おい……!! てめぇ!!」

少女「んー……ここに居る人はみんな私の邪魔をしそうだよね」

 誰もが、少女の言葉に死を覚悟した。
 悪魔の助けは宛てに出来ない。
 死に神が、人狼と女へと向かう。
 揺らめく様に近付く死に神を振り払う事も、逃げ出す事も、出来なかった。
 死への恐怖からか、或いは、それから逃れる事は何人にも適わないのか――。


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