過去ログ - 律「べたおん!」
1- 20
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/26(水) 20:57:36.79 ID:bG1sEn+D0
ぴりりり
ぴりりりっ!
「・・・?」
あれ・・・?
公園・・・?
「げ、さわちゃんだ」
寝ちゃってたのか・・・。
律はばつの悪そうな表情を浮かべ、通話ボタンを押す。
『りっ・・・、田井中さんっ?!やっと出た!今何処に居るの!!』
こちらにも聞こえる程のさわ子先生の声。
「何処って、いやぁ、その?」
『平沢さん達に朝言われたから、でもお家に連絡しても二人共戻ってないって言うし・・・』
ちらりとみた時計の針は1時を指していた。
「ごめん、さわちゃんっ。色々あってさぁ」
『ごめんじゃありません!全く、もう少しで警察に連絡も考えたんですからねっ!』
「えへへ・・・」
『それで、秋山さんは一緒?』
「うん・・・、一緒だよ」
『もう、大丈夫?』
「ありゃ、さわちゃんお見通し?」
『伊達に顧問やってるわけじゃ無いわよ、早く戻ってらっしゃい』
スカートのポケットに携帯を仕舞う。
先にベンチから立った律は、うーん、と背伸びをする。
「こりゃ大目玉だなっ」
へへ、と笑う律。
・・・ああ、いつもの律だ。
私が見たかった大好きな律の笑顔。
「いこうぜ」と手を差し伸べてくる。
その手を取り二人で学校へ歩き出す。
「なんだよ」
「へへー、いいじゃん」
再び固く結ばれたその手が解かれる事の無いように。
強く握りしめた手を繋ぎ二人で歩き出す。
もう、何も怖くなかった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
16Res/10.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice