5:601[saga sage]
2011/01/30(日) 00:36:14.82 ID:NJtYBbGG0
サンプルその2
キャラ1:男
キャラ2:少女
内容:猫耳
「…まさか。本当にそうなのか?」
「はい、そうです。私は昨日、あなたに拾ってもらった子猫です」
…昨夜。男はダンボールに入った子猫を拾った。
寒風に吹かれて、健気に鳴いている子猫。
気紛れに、その子猫を拾って帰ったのは確かに事実だ。
…しかし、翌朝になってそれが猫耳少女になっているとか誰が予想しよう。
今時、漫画や小説にだってこんな展開そうそう無い。
「そうか…そうだったのか。現実は時として想像を超えた展開をするものなんだな」
「そうですよ。起こってしまったんだから、それはもう事実なんです」
「なるほど…じゃあ、あそこの寝床に昨日拾った子猫がまだ寝ているのは気のせいなんだな」
「そうです、気のせいです」
「あそこに脱いで畳んである子供服が見えるのも気のせいなんだな」
「はい、気のせいです」
「そして君が、このアパートの大家の娘さんに似ているのも…」
「気のせいですったら」
「…」
「…」
…二人の間に、沈黙が横たわる。
男はコメカミを指でぐりぐりと押しつつ、溜息を吐き。
「…先日、その大家の娘さんが僕に愛の告白をしてくれてな」
「それはおめでとうございます」
「気持ちはとても嬉しかったんだが、年齢的に問題がありすぎるし
心苦しいけれどお断りをさせて頂いたんだ」
「それはそれは」
「…あのな。確かに僕にはそういう趣味があるし、実際パソコンの中はそういうものでいっぱいだ。
しかし紳士として、実際に触れることにはNO!と言わざるをえない」
「そうなんですか。でも猫を飼ってはいけないという法律はありませんよ」
「…」
「…」
「帰れ」
「いやです」
…二人の間に、再び沈黙が横たわる。
男の頭痛は増すばかりである。
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