過去ログ - フルチューニング「一つ願いを聞いて欲しい」
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71: ◆p2rftD9zG.[saga]
2011/02/06(日) 20:44:34.77 ID:Xu9TTjyAO







「不眠症に」

寝転んで、きっとそちらを見上げているフルチューニングを背に、彼は吐き捨てた。

「オマエ、心当たりはあるか」

「――別に」

「そォか、思い過ごしで悪かった」


かつん、かつんと杖を鳴らして一方通行は遠ざかる。


彼女の心拍数が上がる、しかし、体と言葉で彼を拒絶した代わりに、ここでどうしても言いたいことがあった。

見放さないでいてくれると言うのなら。
どうか――。

「……あなたはメールを嫌ってはいないのだろうかとミサカは問いかける」


「――別に、打つのは遅ェが」

「そ、そうなのか。 ありがとうとミサカは感謝を述べる」


そのまま、扉を閉めて彼の姿は見えなくなる。


フルチューニングは机の上の携帯へ目を向ける。


「メール、良いのだろうか」

眠れない頭が、未だかつて知覚したことのないレベルでぼんやりとするのを感じながら。



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