過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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338:1[sage]
2011/09/01(木) 01:21:52.89 ID:/QZSeJGM0
  
 ガブリエル「アッシャー。生命の木における四つのセフィラで構成される、最下層の物質で表現できる世界。 
       そこがお前の知る世界だとしよう。ならば、生命の木で定義すると、ここは物質を超えた世界と言えるだろう」 
  
 サーシャ「では、ここは魂が生まれる場所とされている根源の世界という事になりますね」 
  
 ガブリエル「いや、ここはそんな大層な場所じゃないよ。それに、生命の樹だって理論の一つに過ぎないわけで、 
       世界をどう定義するかなんてのはそう簡単な事じゃあない」 
  
  
  
 ガブリエル「”我思う故に我あり”、なんて言葉があるだろう。そもそも人間は世界の事など何も知らないし、 
        見えている世界、感じている事が全て本物だという事の証明すらもできない」 
  
 サーシャ「それは、神に仕える天使の言葉とは思えませんね」 
  
  
 この世界は神が作ったものならば、世界を疑う事は神への冒涜に等しい。 
  
 我思う故に我在り。懐疑主義の始まりとされるその言葉はつまり、唯一明らかなのは疑っているという思考だけだという事。 
 それが自分という存在の証明。マトリクスという映画の様な思想だ。 
  
 しかし、本来ならば自分の存在すらも神から与えられたもののはずであり、 
 自己や世界を疑う事は、神を疑う事と紙一重になるのだ。かみだけに。 
  
  
 ガブリエル「だが、我々天使は自己ではない。神の一部であり、私は神の力だ。 
       魔術的な定義では、どうやら我々は思考すら持たぬラジコンの様なものとされているらしいがな。 
       まああくまでも人間の定義であり、魔術は人間が生み出した産物だ。どうあがいても我々天使の真実には成り得ない」 
  
 サーシャ「あなたは哲学の話をするために私をここに連れてきたわけじゃないでしょう?」 
  
 ガブリエル「……そうだな」 
 
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