過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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97:1[sage]
2011/02/26(土) 10:35:21.38 ID:ehHXp7bQ0

どうにかしたくても、でもどうにもならなくて。仕方ないとそれを受け入れてしまった時に、こういう顔をする。

美しい桜の花が散るのを止められなくて、でも季節の移ろいという大きな流れを止める事ができないと分かってしまって、
ただ散っていくのを摂理として理解する様に。

無常で、無情で、不条理で、でもそれが不文のルールであり、ちっぽけな私達は、ただ大きな流れの中に身を任せるしかないのだ。

ちっぽけで、でも確かに私達一人一人には、それぞれちっぽけな世界があるはずなのに。
それを救ってくれたヒーローだって確かに存在するのに。


「仕方が無い」と納得するしかない。例え私達のちっぽけな世界が何を望もうとも。それは全てを無視して全てを飲み込んでしまう。



神裂「サーシャ、友達は大切にしてください。例え何があろうとも」

サーシャ「……」


「もちろんです」その一言だけを言い、私は頷いた。
それを見て、神裂の頬が少し緩んだ様な気がする。

もちろん、私は五和という友人を大切にしたいと、今の関係が続くのなら、そのために最大限の努力をしようと、そう思った。
例え何があろうとも。



「例え何があろうとも」、なんてカッコよく言ってみせたけど、嘘を吐いたつもりなどないのだけれど。



この言葉は後に嘘になり、後に神裂との約束は破られ、そして私は五和に刃を向ける事になる。






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