過去ログ - 一方通行「イヤだ」part2
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234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/12(土) 11:10:04.35 ID:yaxW7ZJTo

一方通行(イヤ、そりゃただの希望的観測に過ぎねェな…
「あァなれば、こォなれば」なンつー受け身の願望を抱いてたところで待ってンのは絶望だけだ)

 彼の瞳に決意の炎が灯った。音を殺し、トイレの出入り口からそっと外を窺う。
どうやら待ち伏せはいないようで、これで不安要素の一つは消えたことになる。
もうすぐにでも女子トイレの捜索は終わってしまうだろう。もはや迷っている時間は無い。

一方通行(今しかねェ!)ダッ

 音を立てぬよう細心の注意を払いつつ、それでいて全速力で彼は駆け出す。

一方通行(目指すのは階段、一階か三階に行って潜伏できそォな場所を探す)

 まるで床の上を滑るかのように、彼は僅かばかりの気配も発さず廊下を走る。
途中何度か背後を振り返ってみたが鬼が追い掛けてくる様子も無く、どうやら難を逃れることができたようだ。


一方通行(…まさかこンな所でガキの頃にシミュレートして訓練した、
『建物がテロリストに占拠されたのに何故か自分だけ発見されておらず自由に動くことが出来る場合どう動くべきか』
なンて厨二妄想が役に立つとはなァ… さて上に行くか下に行くか)

 階段の前まで来た彼は、幼き日の自分の妄想と行動に感謝しつつ、三階に上るか一階に下りるか思案する。


<スゴイパーンチ!!

<フグアアアアア!!!


一方通行(…上はねェな、巻き込まれたら死ぬ)

 上階から聞こえてくるコンクリートが砕けていく音を聞きながら、彼は一階へと下っていった。



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