610:『究極生物編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/02/10(木) 21:02:24.20 ID:PGKyv2zo0
―――『8月15日』『午後4時半』
―――『学園都市』『「カモッラ」のアジト』
『第7学区』のとある雑居ビル。
その5階のワンフロアはまるまる貸し切られ、
垣根帝督をリーダーとする『暗部組織』の『アジト』になっていた。
その『組織』の名前は『カモッラ』。
『カモッラ(Camorra)』とは『ネアポリス系のマフィア組織』を指す言葉で、
『この世界』では既に『死語』に近い言葉であった。
と言うのも、イタリア全土の『ギャング組織』は今は壊滅した『パッショーネ』によって、
殆ど一円的に統一、支配されてしまったからであり、イタリアではその影響か、
今でも犯罪組織を指すのに『カモッラ』も『マフィア』と言う言葉も使わず『ギャング』と言う言葉を使っている。
この『アジト』は『住居』も兼ねており、内部には生活スペースがあって、ガス水道も完備されているし、
ソファーなりベッドなり、テレビなり、テーブルなりが大量に持ち込まれている。
そしてそんな『アジト』で一人、『カモッラ』のメンバーである『絹旗最愛』は、
『休憩室』に割り振られた部屋で、ソファーにどっかり座ってポテチ片手に『映画鑑賞』を楽しんでいた。
今日は久しぶりの『オフ日』なので、彼女はその時間を大好きな『映画鑑賞』に充てていた。
レンタルショップの半額日を狙って大量に借りて来たDVDが、彼女の横にはドサリと置かれている。
絹旗「………」モグモグ
ちなみに彼女がコンソメ味のポテチを食べながら、真剣に見入っているのは、
『ナイトメア・シティ』という名前の『イタリア・スペイン共同制作のゾンビ映画』と言う、
これまたもう、それを聞いただけで地雷臭がプンプンしてくる映画である。
実際にこの映画は『>>1』も鑑賞した事があるが、
『あんまりにも出来がクソすぎて、それが却って味になっている』と言う、
世にも奇妙な感想を抱かざるを得ない『C級ゾンビ映画』の代表格の一つだ。
時間とお金が有り余っているなら、鑑賞してみるのもありかもしれない。
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