過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
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120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/03/24(木) 13:42:59.97 ID:/IS+Fi6AO
馬面「ふっ!!」

 と言う掛け声と共に探偵さんがポケットから何かを放る。
 それは警官が手にする銃に、当たった――様に俺には見えた。
 しかし……。

警官「なん……だと……」

 ペンらしき物が、銃口からにょっきりと生えている?
 いや……信じられ無い話だが、探偵さんが投げた物が、銃口にすっぽり収まったのか?
 警官が慌てて、それを引き抜こうとするも、ビクともせず。
 目に見えて、警官の顔に焦りの色が浮かぶ。

馬面「せいっ!!」

 その行為に、俺の顔も同じ色に染まる。

兄「な、なにやってんだよ!?」

 大きく振られた探偵さんの拳が、警官の腹にめり込んだのだ。

警官「うぐぅ……」

 一撃で地に伏せた警官が、苦しそうに呻く。

兄「あうーっ……」

 どうすんだよ。
 本格的に凶悪犯じゃないか、俺達。

馬面「うぐぅとあうー……私はえぅの子が好きだな」

兄「何の話だ? いや、それよりどうするつもりだ!?」

馬面「こうしよう」

 探偵さんの答えは単純明快だった。
 もう一発、今度は蹴りをぶち込む。

警官「だっ!? だぉ……」

 妙な声を上げたきり、警官はピクリとも動かなくなった。

馬面「私は魔物を討つ者だから……」

 馬面のまま、探偵さんが空を仰ぐ。
 さっきから何のパロディか分からんぞ。
 俺、18歳未満だしさ。

兄「で、気絶させてどうするんだよ」

 目下の危機は去ったが、これはこれで危機的状況である事は間違いないぞ。

馬面「その前に……私の正体を知りたくはないか?」

 何を今更……。
 ため息を吐く俺。

兄「探偵さんだろ?」

馬面「……」

 何だよ、その沈黙。
 正体を隠せていると思ってたのか……。

兄「……だろ?」

 追い討ちをかける俺。

馬面「……賢い男は嫌いじゃないぞ」

 馬面のまま言われても嬉しくないぞ。
 と、俺の心中を察したかの様に、馬面を脱ぐ探偵さん。

探偵「兄、少し……昔話をしないか?」


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