過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
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154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/04/13(水) 02:10:04.82 ID:PqO9NJyAO
兄「さてと……どうする?」

占師「何がだ?」

兄「このまま黙って居るのも、つまらないだろうが」

 この状況で娯楽を求めるのはいささか贅沢と言うものかも知れないが、暇なものは暇だ。
 探偵さんだって先ほどから、通算して200回以上もあくびをしている。

探偵「ふうむ……だったらアレするか」

兄「アレ? ……アレってのはアレか?」

探偵「そう、アレだ」

占師「……アレって?」

兄「野球拳!!」

 俺は拳を突き上げて声を張り上げる。

探偵「いや、トランプだ」

 ……トランプ……だと……?
 野球拳じゃない……?

兄「あっ、そういう事か!!」

占師「うん?」

 占い師が小首を傾げる。
 俺は彼女に向けて満面の笑みで言い放つ。

兄「脱衣トランプだ」

探偵「いや、着衣トランプだ」

兄「ウオオォゥ!? なん……だと……!?」

 脱衣の無いトランプなんて、ただのトランプじゃないか!!
 俺は立ち上がり憤怒を込めた視線を探偵さんにぶつける。
 なぜ! 脱がない!!

探偵「……どうしても脱衣が良いのか?」

兄「ああ……それだけは譲れない……!!」

 全人類の夢は俺が守る……!!

兄「例え……それがあなたを倒す事になっても……!!」

探偵「くくくっ……面白い! 貴様がこの私を倒すと言うのか!」

 呆れた視線を俺達に投げかける占い師を無視し、互いに構える。
 勢いだけで倒すと言ってしまったが……。
 何かと高性能な探偵さんに勝つ自信は全く無い。
 が、脱衣トランプを施行するには、この勝負に勝しかない。
 俺は意を決し腹に力を込める。

兄「キ、キエエァァァアッ!!」

探偵「……!!」

 俺が奇声を発すると同時に、探偵さんの目の色が変わる。僅かな挙動も逃すまいと。俺への反撃だけを彼女の脳は試算する。
 だが……甘い……。


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