過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:11:11.82 ID:4w6URmLDO


言い終えた途端、大量の血を吐き出す。即座に口元を押さえ、眉を顰める。
蓄積されたダメージが確実に一方通行を蝕んでいる証拠だ。
今でさえ腹部に刺された穴をベクトルで操作で血を最小限に抑えているが、それも時間の問題。
以下略



260:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:12:06.23 ID:4w6URmLDO
気付いた時は既に、彼はそのまま地上へ叩き付けられた。

戦車に備える大砲が発射したような轟音が辺りに響き、アスファルトに小規模のクレーターが無人の大十字路に具現する。
ビリビリと地響きが数秒間、木の葉がざわめきビルの窓が揺れ、歪んだ地盤に信号機の体重が傾いて転倒。

以下略



261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:12:53.12 ID:4w6URmLDO


「保険を掛けて正解か。仮面は右上部破損だが、戦闘の際に問題は見られない」


以下略



262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:13:37.46 ID:4w6URmLDO


相変わらずの口調で、一方通行の状態を丁寧に説明。
つまり一方通行が空から地上へ落下の原因は、彼が引き起こしたという事。

以下略



263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:14:30.78 ID:4w6URmLDO

見上げて視認した第0位の顔面は、破損で露わになった片目。
光を宿さない空虚の瞳は、皮肉にも『超電磁砲』のクローン体を窺わせる。


以下略



264:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:15:36.76 ID:4w6URmLDO


「潔いな。逃避手段を行使する様子が見られない」

「……そォだな。まずテメェから逃げ切れるとは思えねェ。どォせストーカーみてェに纏わり付くンだろ?
以下略



265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:16:58.26 ID:4w6URmLDO

一方通行は思う。振り返れば、憎くも反吐が出る人生だったと。

何度、この手で人の血を浴びて罪を蓄積してきたか。
何度、罪滅ぼしと幼い少女とクローン体を護ってきたか。
以下略



266:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:18:30.85 ID:4w6URmLDO


護ると決めた。
死なせないと決めた。
確かに、結果的に彼女らは生存した。
以下略



267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:19:49.12 ID:4w6URmLDO


しかしその反面で、束の間の出来事だが、『光』を浴びていたのもしかり。

絶望と暗闇しか存在しない人生だったが、打ち止めという『希望』が居た御陰で、僅かだが、一方通行は光を浴びていた。
以下略



268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:20:33.47 ID:4w6URmLDO


逃げた所で、周りを巻き込むのは確実。電池を充電するにはそれ相応の場所が必要。
加えて受けた傷。治療するには病院という施設が必須。そこには必ず人が居る。巻き込まない保障は何処にも無い。

以下略



269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 14:21:18.35 ID:4w6URmLDO




……。
以下略



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